2008/05/03

西大寺

西国愛染十七霊場 十三番札所


西大寺は、大仏さんで有名な東の大寺、「東大寺」に対する西の大寺です。創建時(765)は薬師金堂、弥勒金堂、四王堂、十一面堂、東西の五重塔などが立ち並ぶ壮大な伽藍を持ち、南都七大寺の1つに数えられる大寺院でしたが、平安時代に入って衰退し、火災や台風で多くの堂塔が失われ、現在の伽藍はすべて江戸時代以降の再建です。現在は境内に本堂、愛染堂、四王堂、聚宝館(宝物館)、そして本堂前に東塔跡の礎石が残ります。

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<中央奥:愛染堂  右手前:本堂>

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<愛染堂>
京都御所の近衛公政所御殿を宝暦十二年(1762)に移築したもの。

Saidaiji_01sご本尊は秘仏ですが、毎年一定期間の御開扉があるようです。左の写真は御前立(かなりブレてますが・・・)。秘仏本尊の愛染明王坐像(重文)は宝治二年(1247)に作られたもので、小像ながら、日本の愛染明王像の代表作の1つだそうで、当初の彩色が現在もよく残っているのだそうです。

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<本堂>
堂内には釈迦三尊が祀られていて、仏様を囲むように無数の灯りがともされ、とても幻想的な空間です。

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<四王堂>
創建当初に造像された四天王像もちろんですが、正応二年(1289)亀山上皇によって京都から移された、 像高一丈八尺(約6m30cm)もの十一面観音立像は大変素晴らしいです。
建物は再三焼失し、現在のものは延宝二年(1674)に建立。

今回は三ヶ所を駆け足で巡礼しましたが、今日は本当に良いお天気で、気持ちの良い巡礼ができました。

西大寺西大寺(さいだいじ)
奈良市西大寺芝町1-1
TEL 0742-45-4700
【宗派】 真言律宗総本山
【開山】 称徳天皇
【開創】 天平宝字八年(764)
【中興】 叡尊上人

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2007/03/25

東大寺

あまりにも有名な東大寺、大阪に住む私たちも小学校の遠足などで必ず訪れているのですが、そんな幼い頃にお寺や大仏さんを見て感動することもなく、いつの間にか遠足で大仏さんを見た記憶すらなくなって、「奈良といえばシカよねえ~」なんて言ってみたり・・・。
信仰心が芽生え寺院や神仏をとても身近に、そしてかけがえのないものと感じるようになった今だからこそ、あらためて、超メジャー級な東大寺に行ってみようと思いました。

実は今日、円成寺というところに行く予定だったのですが、そこに近づくにつれ霧が深くなり、なんだか歓迎されてないような気がして、Uターン。
そこで、何度も奈良に来ては駐車場に入れず断念していた東大寺に今日こそはお参り!と相成ったワケでして・・・。

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奈良公園を国立博物館の方から歩いて、大仏殿交差点を左に折れると、南大門が見えてきます。

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<南大門>(国宝)

東大寺の正門です。高さ約25mで日本一の山門。

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大華厳寺の文字が。
東大寺は華厳宗の総本山であり、金光明四天王護国寺」(こんこうみょうしてんのうごこくのてら)ともいいます。南都七大寺の筆頭寺院であります。1998年には「興福寺」や「春日大社」とともに世界文化遺産に登録されました。

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南大門には国宝金剛力士像の「阿形」(あぎょう、口を開いた像)、
「吽形」(うんぎょう、口を閉じた像)が左右に納まっています。
一般的な仁王像の安置方法とは左右逆だそうです。
高さ8mを超える巨大な仁王像。

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<中門>

南大門を越え、少し歩くと中門があります。
この向こう側が大仏殿です。

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花が咲き乱れる時期にはまだ少し早いようで、ちょっと残念。

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大仏殿(金堂)の前に建っている八角燈篭。
ところどころ修理がなされていますが、基本的には奈良時代創建時のものです。なんと1350年もの歴史が。。。
わが国最古最大の鋳銅製燈篭です。

さてさて、大仏殿は目前です。それにしても巨大なお堂です。
それもそのはず、木造建造物では世界最大だとか。

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<大仏 (盧舎那仏) 国宝>

大仏さまが見えてきました!正式には盧舎那仏(るしゃなぶつ)。
お、おっきぃ~~~~~。
知恵と慈悲の光明を遍く(あまねく)照らし出される仏様です。

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聖武天皇の発願で天平17年(745)に制作を開始、天平勝宝4年(752)に開眼供養会(かいげんくようえ)が行われてますが、現存する像は中世・近世に及び幾度もの補修がなされ、当初の部分は台座などごく一部だそうです。

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大仏さまの向かって右手に鎮座される如意輪観音さま。
衆生の苦しみを救い、福と智慧を授けて下さいます。
元文3年(1738)頃完成。

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左手には虚空蔵菩薩さま。宝暦2年(1752)に完成。
知恵を授ける仏様として広く信仰されています。
脇侍として安置される両菩薩さまは大仏さまの銅像とは異なり、木像で江戸時代の代表的な仏教彫刻。その制作には30数年を要したとか。

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<大仏の左奥に安置される広目天像>江戸時代・木造

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<大仏の右側奥に安置される多聞天像>江戸時代・木造

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それでは鹿さんをかき分け?ながら二月堂へ。

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<二月堂>

お水取りの舞台で有名な二月堂です。
前方に小さく鳥居のある建物が見えますが、ここに若狭の国から水が通じているといわれる古井戸(若狭井)があり、お水取りはこの井戸から汲み上げます。

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二月堂のご本尊は絶対秘仏の十一面観音さまです。
僧といえども何人も拝観することはできません。

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<鐘楼>(国宝)

吊られている梵鐘(国宝)は中世以前のものとしては最大です。
大仏開眼と同年に作られました。(高385cm、口径271cm)
重さはなんと 26.3t もあります。日本三名鐘のひとつです。

まだまだ他にもいろいろあるのですが、お昼が近づくにつれ、観光の方々も増えてきたので、今日はこの辺で。それと天気も、もうひとつですしね。

とにかくスケールの壮大さには目を見張るばかり、古代人の超人的なパワーや信仰心の深さに、いたく感銘したお参りとなりました。

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2007/03/18

南都・大安寺

今日はなんと、またまた18日、そして日曜日。
そうです、18日と言えば観音様の縁日です。2月に続き今月もワタシ的観音様の縁日は・・・の始まりデス(笑)。

近隣の府県でも、まだまだお参りしたコトのないお寺がいっぱいあります、せっかくなので、その中から選ぶことにします。

今日お参りするのは奈良市内にある『大安寺』(だいあんじ)。
ここ大安寺は只今、馬頭観音様の特別ご開帳期間なんですヨ。

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<南門>

大安寺は南都七大寺(なんとしちだいじ)のひとつです。
南都七大寺とは、興福寺・東大寺・西大寺・薬師寺・元興寺・大安寺(この六ヶ寺はいずれも奈良市)・法隆寺(生駒郡斑鳩町)の七ヶ寺をいいます。(法隆寺は斑鳩にあるので、 この法隆寺の代わりに唐招提寺を入れて南都七大寺とする説もあるそうです)
奈良時代の大安寺は東西2基の七重塔をはじめとする大伽藍をもち、東大寺などに並ぶ大寺院で、東大寺、西大寺に対して南大寺とも呼ばれたそうです。
そんな大寺院の大安寺も平安時代以後は徐々に衰退し、寛仁元年(1017)の火災で主要堂塔を焼失して以後は、度々の再興を試みるも復興には及ばず、現存の堂宇はどれも近世末~近代の再建で、規模もかなり小さくなっています。奈良時代にさかのぼる遺品としては、8世紀末頃の制作と思われる木彫仏9体が残るのみだそうです。

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<本堂>本尊、十一面観音様は秘仏で、ご開帳は10/1~11/30

堂内には虚空蔵菩薩様も祀られ、
大和十三仏の第十三番霊場でもあります。

さて、本日のワタシ的観音様縁日、本堂の十一面観音様はもちろんのことですが、なんといってもメインは今月ご開帳の馬頭観音様。数多い観音様のなかでもなかなか出会えない馬頭観音様、なんだかとってもウキウキ☆してきますネ、それではまいりましょう♪

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<嘶堂(いななきどう)>

馬頭観音様が祀られる嘶堂です。
寺務所に拝観の申し出をして、さっそくお堂のなかへ・・・。

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いらっしゃいました♪
文化財の指定では千手観音となっているそうですが、ここでは馬頭観音として伝わり、秘仏で、毎年3月のみ公開されます。
それではもっと近くでお参りいたしましょう。

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お顔がハッキリと見えてきました。
一般に馬頭観音様は、頭上に馬頭をいただく忿怒の形相ですが、この仏様にはその馬頭がなく、かわりに胸飾り、そして足首に蛇が巻きつき、腰には獣皮をまとわれてます。これはとても珍しいお姿だそうです。大変古いお像で、馬頭観音の原初の姿とも考えられています。

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もっと近づいてみます。
ん~、馬頭がありません。でも、他の観音様とは違った忿怒のお顔。
それが馬頭観音様の原初の姿といわれる所以なのでしょうか?

馬が牧草を食むように、もろもろの悪を食い尽くし、たくさんの水を一気に呑み干すように私達の災厄を除くといいわれる馬頭観音様は、厄除けの仏様として信仰されるようになり、また、馬頭明王様や馬頭大士様ともいわれ、牛馬の守りはもとより、広く動物物愛護の神様としてもお祈りされるようになりました。

我が家の愛犬たちのこともしっかりとお願いしましょうネ☆

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<宝物殿>

宝仏殿も拝観いたしました。
不空羂索観音、楊柳観音、聖観音、四天王像などが安置され、
出土した古代瓦も展示されています。

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正面中央に不空羂索観音様。六観音の一つで、「不空」とは「空(むな)しからず」の意であり、「羂索」は鳥獣を捕らえる網のこと、羂索という綱を執り、あらゆる衆生を引きつけて救済する働きが空しからずということで、不空羂索観音と呼ばれています。
右に楊柳観音様、左は聖観音様、その両脇を四天王が護ります。

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拝観出入り口には興隆していたころの復元模型がありました。
こうして見ると、驚くほどの大寺院です。

本堂の十一面観音、嘶堂の馬頭観音、この宝仏殿の七体の仏様、合わせて九体の仏様は幾度の災難にも奇跡的に難を免れ、1250年もの長きに渡り寺の変遷を見守り続け、人々の祈りを受けてこられたたいへんありがたい仏様なのですね。

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と、いうわけで、とてもスバラシーお参りができました。合掌。

南都・大安寺■大安寺
奈良県奈良市大安寺2-18-1
Tel 0742-61-6312
宗派 :高野山真言宗
本尊 :十一面観世音菩薩

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